こたつムービー

別れる決心のこたつムービーのレビュー・感想・評価

別れる決心(2022年製作の映画)
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うーん! Amazon primeにてなんだか無感動に見ちまった。モチーフは王道でありながらも、オリジナリティ半端なくユニークな映画であり、おまけにノワールしてるんだが。

エブエブといい、ターといい、なんか最近観た話題作って作劇的にワケワカメなとこあるんだよな(←褒めてない)。酔い潰れた同僚がソレの部屋いく件はマジで混乱したわ。で、その後壁の写真シークエンス行くが「おい、今どっちの、誰の部屋だ」感満載。

この映画のエロさは認めるし、オレなりに考察するなら左遷の原因となった男の自殺とソレのラストは「相手に忘れさせないトラウマ」としてツイを成している。
山の事件が海で砂の山を崩しながら終わる映画、とも言える。

がなぁ・・。

なんかね「ハウスメイド」観たときも思ったんだが韓国のお国柄かね、女性が主役だと悲しい結末多い気するんだよな、その意味ではある程度予想できるオープンエンドなんだよね。

パクチャヌクは「愛の不確実さ」をこんなカタチで描きたかったんだろう。
夫婦の「仲悪くても」という約束は守られることがない。

ソレと刑事の二人もラストで食い違う。その愛の不確実さ。だからこそソレは最後うそをつき男にカマをかけて試したんだよ。
で、男は言ってないという。
ここで二人のロマンスは完全に終わる。

ロマンス(=共犯関係)が終わればあとは事実関係しか残らないのだ。