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CLOSE/クロースのべーすべーすのレビュー・感想・評価

CLOSE/クロース(2022年製作の映画)
4.9
本日は朝5時起きのお仕事終わり。
コンディション悪い中、キネカ大森で見た本作。
フランス語って眠くなるんです。(ベルギーになるんか?)
心地いい感じかするんですよね。
連なっていて、小刻みな感じで。なんで、寝ちゃうかもと思っていたけれど、とんでもないえげつないほど引き込まれた。

辛過ぎて退席したくなるぐらいだったけれど、映画の強度というか密度があまりに凄すぎて…体がひんやりしていく感覚でした…。
弱ってる時に見てはいけないタイプの映画。
セリフは極力使わず、見えてくる感情。見せ方や、行動、所作から伝わってくる感情の波。
特に感激したのは、いろんな移動シーンがあり、これがそれぞれの気持ちや考えが言葉を超えて伝わってくる映画の表現力が凄まじいんです。
ネタバレになるので色々語りたけれどやめておきます。
印象的だったのは、
「感情は本人の自由よ」いうセリフ。
その通りなんだけれど、感情って本人の自由にならないことも多い。周りを気にしたり、周りに感化されたり、したり。近過ぎるあまり、危険な感覚に陥ったりしてしまう…。
昨年見ていたらクロースが年間ベスト1位にしていたと思います。それくらい刺さったのですが、あまりにも辛過ぎる作品なのでおすすめはできませんが素晴らしい映画でした。
なんて二律背反。
主人公のレオくんの演技凄過ぎます。レオ役のエデンダンブリンのアップの絵力。子役を使った作品の中でもとんでもない出来なんなんじゃないんでしょうか。是枝監督もすごいなと思いますがそれくらいの衝撃でした。
ルーカスドン監督の2作目との事で、すごい才覚の持ち主。やーすごい作品でした。映画館で見れて良かったです。
あまりにも辛かったのでマイナス0.1ですので実質満点です。

エンドロールのDOG JAMESに救われました。