べーすべーす

スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバースのべーすべーすのレビュー・感想・評価

4.4

スパイダーバースの衝撃からはや5年…。

まちに、まちに、待ちわびたスパイダーバースシリーズの最新作!!

前作はまさしくアメコミとMovieの融合させた新たなカタチの作品に興奮が冷めやらなかったのを今でも鮮明に思い出す。そのあと食べた焼肉屋すら思い出せる。
ヒーローになる"運命"を受け入れて、前へ進む姿を描いた前作は多くの人を魅了し、アカデミー賞に輝きました。

そんな素晴らしい作品をどうやって続編を作るのかと思っておりましたが…これはまたとてもメタ要素に溢れた鋭い切り口で描かれた新しいヒーロー映画になっておりました。
こいつはすげーぜ!!!

スパイダーマンシリーズには、免れぬ宿命が待ち受けている。
大いなる力には、大いなる責任が伴う。
力を正しく行使すればヒーローになれる。けれど、その力で全てを解決出来るとは限らない…。それが運命なのか。何かを得るためには、何かを失わなければならないのか。
そんな定石をぶち壊す為、次世代の主人公マイルスはスパイダーマン達へ立ち向かうことになる!!

これはもはや現代アートなのでは無いかと思いました。映像表現の美しさ、面白さ、複雑さ。それでいて、これまでのスパイダーマンの築いてきた世界に立ち向かうパンクさ…。

またここからの後編次第でとんでもない作品になって行くかもしれませんが、期待通りのぶっ飛んだ素晴らしい作品になっておりました。
ここから後編がどんな物語を奏でてくれるのか。期待せずにはいられないのは、言うまでもありません。