こたつむり

あなたが寝てる間に…のこたつむりのレビュー・感想・評価

あなたが寝てる間に…(1995年製作の映画)
3.8
♪ どんなときも どんなときも
  迷い探し続ける日々が 答えになること
  僕は知ってるから

これぞラブコメ映画の“THE 王道”。
久方ぶりの鑑賞でしたが、相変わらずキュンキュンしました。

何よりも本作はサンドラ・ブロック。
彼女の魅力を十二分に味わう作品なのです。
瑞々しい笑顔がキュートでした。

しかも、その笑顔の裏にあるのは孤独。
両親を亡くし、都会で独り暮らし(ネコちゃんはいますが)…そんな寂しさに押し潰されそうな表情を時折見せるのです。だから、思わず胸が締めつけられるのですね。

きっと、産まれたときから孤独なら苦しむことはないのでしょう。でも、記憶の向こう側にオレンジ色の優しさがあるから。ふとした瞬間に胸が締め付けられるわけで。耳が千切れそうなほどに寒い夜は誰かにギュッとしてもらいたくなるのです。

しかし、本作は語ります。
「人生は予期しないことばかりだ」と。
だから、何が起きても目を逸らしてはいけません。何が自分の人生を変えるのか…分からないのですから。

勿論、それは本作も同じこと。
たとえ、邦題の《あなた》を演じるピーター・ギャラガーの眉毛が個性的だとしても。そんな彼が家族の中で浮いていて、複雑な事情を想像したとしても。目を逸らしてはいけません。あくまでも眉毛は眉毛。その眉毛が意思を持ち「おい、鬼太郎」なんて言うわけがないのです。

まあ、そんなわけで。
90年代の軽妙な雰囲気が特徴的なラブコメ。
どうしてもご都合主義に感じる部分はありますからね。それを承知で臨んだほうが素敵な時間を過ごせると思います。

ちなみに本作を仕上げたのは『フェノミナン』や『クール・ランニング』のジョン・タートルトーブ監督。ハートウォーミングな手触りも納得…なんて思ったら、最新作は『MEG ザ・モンスター』。え。これも気持ちが温かくなる作品なのですか?幅が広いなあ。