アニメ全話視聴済の状態で鑑賞。
原作に非常に忠実な実写化で、一定のクオリティはあったことは間違いない。良かったところも大いにあったのだが、やはり実写化映画ならでは問題点も大いにあった。
まず、冒頭の日露戦争シーンで心を掴まれたが、徐々に盛り下がった印象で、ゴールデンカムイ自体が映画的なストーリーではないことを実感した。
キャストについて、山田杏奈、玉木宏、舘ひろし、大方斐紗子(フチ)は素晴らしかったが、主役の山崎賢人がだいぶ鍛えてきてたとはいえ杉元ではなかった。キングダムの信としては申し分ないのだが。
正直、一番気になったのは映像・撮影についてで、壮大な自然のショットはいいのだが、役者のカメラ目線は不要だし、熊のシーンはもっと迫力が欲しかった。ハラワタのシーンもそうはならないだろうという映像だった。
あらゆる方面に配慮されたプロットのためにジョークが減っていたのは仕方がないが、今後の期待は低くならざるを得ない。