トレンティン

オフィサー・アンド・スパイのトレンティンのレビュー・感想・評価

3.4
ドレフュス事件を映画化した 、2019年ベネチア国際映画祭で銀獅子賞受賞作。

19世紀末から第一次世界大戦勃発までのいわゆるベル・エポックの美しいパリが表現された綺麗な絵作りがなされていて、それを観るだけでも価値があるほど。

シオニズムの契機となったドレフュス事件は世界史履修者の中では有名だが、オーギュスト・ルノワールが反ユダヤ主義であることなど新たに知れたこともあって満足。

ピカールの真意がラストでわからなくなるように描いたのも実に誠実でよかった。
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