監督の個人的な体験から作品を作っていくピクサー。本作は、中国生まれのカナダ人のドミー・シー監督が同じく中国生まれのカナダ人の中1少女メイを主人公にして描いている。
本作は、中国・韓国・日本でまだまだ根強い儒教文化についての話である。儒教は、上下関係と、子供が親に対して負う敬意と従順を指す親孝行の重要性を説く。
そんな儒教から脱却していこうというメッセージが見え透いた作品になっている。
少し悪意のある書き方をしたが、時代に合ったかわいい作品で人におすすめしやすい一本だった。
↓以下、ネタバレあり考察・感想↓
原題『Turning Red』で、”赤くなること”と言う意味だが、本題は”レッサーパンダになること”というより初潮にある。おそらく生理をレッサーパンダに置き換えて作っている。この発想が天才的だと思った。
また、キャラクターでかわいい子が出てこないことがポリコレだと思わないし、むしろその意図に気づいてしまうことこそがノイズになってしまうきらいがあるので、個人的にやめて欲しいのだが、皆はどう思うだろうか。