うっちー

アンニョンハセヨのうっちーのレビュー・感想・評価

アンニョンハセヨ(2021年製作の映画)
3.8
 コリアン・シネマ・ウィーク、2本目。天涯孤独の孤児の女子高生、スミが自殺しようとしたところで声をかけられ、声をかけた女性が働くホスピスで手伝いをするようになり、命の期限が限られた患者たちとの交流を通じて生きる意味を学んでいくというストーリー。使い古されたというか、よくあるテーマながら、実直なつくりと堅実な役者たちの演技などにより、最後はほろっとさせられる。
 死ぬ方法がわかると言われて施設に誘われ、その誘い手の家にやっかいになりながら暮らしはじめるスミが、意外にも素直に環境に順応し、それでも自分を保ちながら、自然と他者と関わったり、思いやったりができるようになるところがよい。そんなに素直?と思わないでもないが、無理な展開がなくて安心して観ていられた。

 スミを演じてたのは、『コクソン』のあの子ですか! 確かに、どこかで見た瞳と思いました。かわいいし、演技も自然で巧みです。また、今になって気づいたが、ホスピスにいて、イベントなどをしていた、ひょろっとした青年(最初職員だと思った)は、ソン・ジェリムか! いつも飄々としてかわいい&カッコ良いが、本作でも良かった。もっといろんなドラマで見たい俳優さん。
うっちー

うっちー