肉浪費Xアカウント復旧無理ぽ

タール -因縁の荒野-の肉浪費Xアカウント復旧無理ぽのレビュー・感想・評価

タール -因縁の荒野-(2022年製作の映画)
3.5
インド・ラジャスタン州の荒野が舞台ながら美しい景色のスポットと洗練された映像でまた新しいボリウッド映画の一面が窺える怨恨のハードサスペンス・ムービー
強盗殺人、予告的殺人、人妻との淡い恋を予感させる非地元民のナイスガイ…定年退職が控えた警部補が挑戦する最後まで伏線は最小限のミステリアス因果応酬劇

※ボリウッドなんて〜カーンやら〜カプールだらけやないか!と思うキャストながら今作は鑑賞後こそ嬉しい驚きがあるので最後にお伝えするよ〜ん😉

この映画、4K対応のプランでの視聴の場合の話ですが、"本当にボリウッド映画?"っていうくらいの映像の質が一味違います。ほとんど有名監督の撮るハリウッド映画レベルですよw
Netflix内で言えば、『コバルトブルー』と同じくらい"4K画質で見たほうがいいインド映画"かと思います。
ありのまま事実で言えば、肌も家具、周りの景色もこげ茶的で、そこにサリーの華美さがあったりするのですが…加えて荒野・砂漠地帯となりゃ、"同系色"まみれで退屈な映像になる予感がしていたものの、"とにかく景色が美麗!"これは、スポットの良さが多分なのでしょうが、カラッと乾いた空の美しさも加味して、こんなに気持ちよく目に映るものなのか?って撮っている映画の内容と映像の美しさのギャップが酷すぎます!w(褒め言葉)
日の差した第一の殺人現場の一本木(有名スポットだったりする?)もそうですが、砂漠の黃と真っ白な塩害や降雪地帯かと思うほどの白が混ざりあった地帯など、知らなかったのでめちゃくちゃ"CG製か?と疑うほど幻想的"に映りましたよ(笑)

内容は"シンプルなサスペンス"と言っていいんですが、オープニングの殺人が起こり、強盗殺人が起こって以来長い間目立った物騒な事が起きないので、"ずっと考察(予想・妄想)のターン"が続くんですよw
ひょっとして時系列的なからくりがあるのか!?と斜めの方向に思考を巡らしてみたものの、そんな驚きはない、"なんの捻りもないクラシックタイプのサスペンス"となりますw

本当に"謎解き系ではなく"、なぜよそ者のナイスガイが辺境の村で仕事の依頼として怪しい男たちに近づくのか?殺人の目的は?の"ほぼ一本の謎のストーリー"となります。
伏線らしい伏線が本当に一部で、謎解きに関与するでもなく"意味のある行為"としての作用で、最後にはどしんとくる重々しい"重厚調悲哀のサスペンス劇"です。

最終的にMCUでも注目のパキスタンとの国境付近での争いは、伏線を敷いてる方だとは思うけど、国境警備隊かと勘違いしてしまうし、ただアクシデント・イベントとしての採用なんじゃ…?と強引に派手さを演出した感が拭えないので、本筋との関わりをもっと練って欲しかったですね…

それで、DV夫(保守的インド夫像)の人妻役のただならぬセクシーさは、誰でもコロリとイッちまうぜ!と思ったらファーティマー・サナー・シャイクさんだったんですねw
『ダンガル』の姉妹選手役を機にサニャー・マルホートラ(Netflix『おかしな子』、『LUDO』で姉妹役が再共演してたw)と共にNetflix作でも大活躍する新人2大女優さん!
彼女のとった行動が一考、議論の余地があって、その行動は結局"インドの保守的夫婦像"の表れじゃないか?とも考えてしまう部分のある"疑問視"な突発行動です…

そうそう、アニル・カプールさんとインド版ジェイク・ギレンホールと言えるミステリアスさを持ったハルシュヴァルダン・カプールさん…なんと親子共演らしいんですよw
親子共演はそこまで珍しいことではないですが、鑑賞後にあの殺し合い(というほどでもないが)した仲、警官と◯◯◯◯を演じたのが親子と知ると、ちょっとしたサプライズがありません?あ、ない?w
2人はアニル・カプールさん主演のNetflixメタボリウッド『AK vs AK』でも表キャストには載ってませんが、親子共演してるっぽいですよー(笑)