肉浪費Xアカウント復旧無理ぽ

市子の肉浪費Xアカウント復旧無理ぽのレビュー・感想・評価

市子(2023年製作の映画)
3.6
"ある女"の市子/52ヘルツを観ずにして「2024日本映画(厳密には23年度)」を語れないことをあなたは知っているか?(それだけの二作ユニバース)
そう、杉咲花・主演作で演技の面でもこの二作の"連動"の面でも"完成"されて一気に語り草となる女優へと躍り出る
月子/市子と幼い頃から関わってきた数々の人の話を聞いても彼女の深層(真相)は誰も知らないのだ
この映画の映像を通してさえも

「戸籍」という"存在証明"や"自己承認"が得られないとき、人格までも歪み人生が狂って生きざるを得ないのか?ファム・ファタール・サイコ・サスペンス・ミステリー

学生時代にちょっと一目惚れしたストーカーが「ダークナイト」へと"昇華"する物語でもある(変態作『アンダー・ユア・ベッド』でも似たような事言った気がするなー🙄)

ということで順序逆になりましたが、52レビューで挙げながらそこそこ観たくても見逃してしまった本作、アマプラ早くもありとぅーす?👍(ネズミ―+ばりの即落ちぶりは果たして…?
まあ、そんな配信事情の邪念は置いといて……あらすじ&予告も当たり前のように見てないのに「杉咲花"悲惨"三部作」とかぬかしてたけど、、、的中してたやーん!というか、これも"疲れるタイプの壮大・半生記"じゃーん!ヤダーーー😩😭😪😉
ということなんですよ?

映画単体で見ると『52ヘルツのクジラたち』より一歩下がるような評価となりますが、両作合わせて、ニコイチなら☆4.0を超える『杉咲花』連作となっております。おなかいっぱい、幸いっぱい…では決してない!?("エンドロール問題"に続く🥸

とまあ、今作について今ひとつわかりづらいような形容が続きますが、
今作主人公の共感・好感度=映画の評価
に直結しそうな映画ではあります。彼女の言動の支離滅裂さに"人格障害'に似たようなのを覚え、全否定&読解力のない自称・映画通(だと思ってる層)の"格好の餌"になりそう主人公(映画)ではあります。
だから「ファム・ファタール」で、"関わってきた誰も彼も、映画映像でさえも"彼女が""わからない""のです。これは"本人でさえも"とも言えるのかも…まあ、メンヘラとなるんですが…(笑)
それくらいの圧倒的「孤独」で「孤高」を目指した映画なんじゃないかと…
少し、去年(2023)で言えば『キリエのうた』の広瀬すずさん役のイッコ/逸子/真緒里に似ていて通ずる所がある気がしますね。こちらを参考にすれば市子についても理解が捗る気も…
だから、この両作二人に、シンパシー(共感)が抱ける人、必然的に女性限定かつ"一部"となってしまいますが、その"破滅的精神行動"に波長が合っちゃう方には"効果絶大"の「孤高」な気がします…

簡単に言うと、"『ある男』の女版"とあらすじは"謎"になった恋人という点で、同じだパクりだゆうのまで出てきそうな類似点があるのですが…
テーマは、『ある男』は"顔"であり"血統"。本作『市子』は"戸籍"と"名前(個人・個性)"で近いようで違うものを扱っています。
社会問題でも「無戸籍」について、見る前・見た後だろうと、もう一度真剣に考えることが"彼女の心理構造への理解"に繫ると思います。
普通に過ごして映画にどうの抜かす立場にあるならば、そうじゃないんだから理解は不可能かも知れないけど、「存在証明」ができない。とは、存在を否定され、"地に足ついてない"、生きてる感覚が"希薄"までの"精神的苦悩"があるのだと思います。既得権利・書類都合とは別に。

なぜ「幸せな新婚生活」や「共同経営または友人との起業(店オープン)」を蹴ってまで"ゴーン(失踪)するのか??"
は『アンダーカレント』にも通じますが、"リセット症候群"でもなく

"自分の縁、過去、戸籍がないことを知らずにありのまま向き合える人間関係"

これが『市子』であることの一番の念頭だと覚えたほうがいいかも知れません。
"業"の名「月子」を知らない前提で。
  
それでも、市子一個人は嫌いな人が過半数な気がしますがね…(笑)
「孤高」を気取っても、結局はアタイに夢中な洗脳(感覚)男におんぶに抱っこだし、使い勝手のいい道具として果てにはあんなことになっちゃうし…(疑惑、解釈次第で変化)
それに付随して、原作が戯曲(舞台)であるせいか脚本ニュアンスが"リアル寄りに洗練されているか?"というとTPOとしてその台詞はどうなの?と逆に現実離れした"わざとらしい"発言へとツッコミ所が生じてしまってるんです…
返って"『市子』そのものへの否定"とそれを避ける為の映画化・テーマなのに、"メタ的個性否定、メタ的皮肉"に結びつく感想を繰り広げてる人は必ずいるので、もっと研鑽すべきセリフ集な気がします…

だからこその《エンドロール問題》ですよ!ここを"オチ"として"正しき答えがあるのか否か?"
いや、遠めの声で聞きづらいし、劇場の場合でも集中力切れ、帰り仕度等やっぱり聞き取りは困難なので、主には「好きに解釈しちゃってくれ〜ぃ」意図のものと思いたいですが…

結論を申しますと、森永悠希さん、三枚目キャラや捨て(道化)キャラが多い良バイプレーヤーさんですが、婚約者が市子を追う探偵役に徹したせいで、完全にヒロインならぬヒロイズムが森永さんに移ってしまって…"捧げる初恋よ、強し"ってね?😉

でもよ、最大の悪人であり、魔女は母役の『中村ゆり』さんよ…この美魔女め…バブr…戸籍なんて売るから婿に入らせてくれ〜〜ぃorz(産んでおいて手続きのしがらみはあれど娘を"負の遺産"とした罪は大きい)