肉浪費Xアカウント復旧無理ぽ

パレードの肉浪費Xアカウント復旧無理ぽのレビュー・感想・評価

パレード(2024年製作の映画)
3.2
『3.11』にあわせて作られた「地縛霊」の"シン解釈"のこの映画、邦画界にはこれを送り出す義があり意義があり甲斐性は果たしてあるのか
津波災害で命を落とした母親が死を自覚しようが死にきれないのは"息子の無事"だけ
海辺から目が醒め、人と一切の交信ができない時に出会ったのは同じ"未練"を遺す人々がある程度の一塊になって暮らす地域。
映画P、スナックのママ、ヤクーザ、小説家志望、銀行員、自殺JK…彼らと共に「お逝く」為の未練解消の猶予期間が始まる

ただ生きてきたのに中途で切れてしまった人生の者、ただ途方に暮れても生きなければいけない残された者
そんな"死"と"生"の人たちがいて浮かばれない者たちが怨みつらみで"不穏"なものにする"「心霊映画」ジャンルに清涼な新風を吹かす意欲作?"

『天間荘の三姉妹』 ✖ 『いま、会いにゆきます』 ✖ 『死神の精度』
(&我、死んでとったんかい!?シャマになラン映画)

と、あくまで要素・ジャンルが似通っているだけでストーリーが一緒などとは申しません。まあほとんど一緒だろうとそれらMIX(オマージュ)があるならうまい具合に混乱し、うまい具合に興味深さを覚えるからいいじゃないですか。
それだけの『邦画』として歩んできて蓄積した"「スピリチュアル映画」の集大成"とはまず言えるべきことは言っておきます。

だから序文のキツキツに"審査しまよ"と上からの物言いに感じたならば、それは勘違いでしてw必然と、100パー"意図した配信時期"を考えると、少々身構えてしまうこともわけないわけで、"震災・津波被害のアンサー"としてどう?どう?目配せをしたこの作品に"誠意"があるかは人それぞれ。
個人としては、やっぱり『天間荘の三姉妹』の衝撃や感動が大きかっただけに、この映画が"後発の類似作"として"新鮮味"が薄くなったと思うのが正直なところ…
表面的な"感動作"ではあるんですよ?ただ、優等生的を目指したのか制作側(監督)のドヤドヤ感が透けて見えるから多少引く部分があるというか…
主軸・主人公は長澤まさみの津波急逝・母なのだけど、コミュニティとしての"群像劇"であり"オムニバス調"になったことで、"濃度"が薄くなったとも感じたんです…

ヤクーザ関係は監督に由縁があったとしても、病死、自殺、そして"映画制作"の「劇中劇」始まっちゃったよ…とこんなに取り揃えておけば完璧でしょ?とばかりにあざと女子にプリプリぶりを見せられてる気になるというか…
まあそこに刺されるのが自称映画好き的感性なんですが…

みんな震災被害者ならそれこそ『天間荘の三姉妹』と被ってしまうのだけど、エピローグの選択でモロに被ってしまう"未来への希望"を選択してしまったのだから、死者は一貫した"遺体不明者"の未練・無念を描いた方が"メッセージ性や切実度"が上がった気がするんですよね…(あくまで一例)

そしてやっぱり鑑賞中思い起こすのは、『いま、会いにゆきます』に行き着いたら「竹内結子」さんについて思いを馳せるわけで…
安易に触れてはいけない自然災害とは違う、極個人的な理由の"自死"について、この映画の"希望"に果たして"真摯"さはあったのか??

そこを判断するのは、たまたま(人)災害に見舞われなかった"今を生きる"あなた次第👇😉