Noz

呪詛のNozのネタバレレビュー・内容・結末

呪詛(2022年製作の映画)
3.9

このレビューはネタバレを含みます

フゥ~~~ッ!

と見終わったら長い息がでる映画でした。

怖い怖いとクチコミで聞き、しかも子供が可哀想なシーン有りとのことだったので、かなり細かいネタバレを見てから観賞。

そのおかげで、
最後まで見切ることができました。

巷のクチコミで聞くほど、母親のルオナンは悪い人には見えなかった。
ただ、幼く、学がないと感じた。
凧を盗んだり自分勝手なことはあるが、子供になにかしてやろうとした上での行為だったり。
それでも巻き込まれる人達が可哀想だけど、でもルオナンが村に行った時も子供の声が聞こえたせいもあって、メガネのような完全好奇心で首を突っ込んだわけではなかった。
村人も説明不足すぎるし。

母親が悪いんだが、極悪人でもない。
子に名前をわざと教えたりするところは、わざと呪いを移そうとしてるようにもかんじるが、その後は愛情も芽生えて戸惑っているように感じた。
そう、母性は生まれた瞬間に湧いたりしないんだよ。
これがわかる人とわからない人では、ルオナンへの評価は変わると思う。
ルオナンは勝手だが、クソだと一刀両断できるほど、残虐ではないところが絶妙。
愚かしいんだが、哀れでもある。

娘のドゥオドゥオがひたむきにママを愛する姿には涙出た。
子供ってなんて無垢で健気で可哀想になる。
さすがに絶食のシーンとか、耳のとことか、お肌が痛そうなところは早送りにした。

ネタバレを見ないで観賞したら、
間違いなく最後のプリキュア応援シーンは呪文を唱えまくったと思うし、
く、くそ~!!!となったはず。観賞後の衝撃さは和らいでしまったけど、子供可哀想シーンは事前に見とかないと無理なので、これでよかったかな。

里親さんがほんとに可哀想だね ...いい人だった...
あと耳の女の子もまじ可哀想すぎる。そこはルオナン最悪だよね。

最後の仏母の顔だったり、
仏像の造形、天井の絵画、子供の仏像や地下道の鏡、歯や髪の毛のお供え物など、
ホラー好きの造形にはたまらない仕上がりでした。

仏母の顔はなんか、アメジストっぽかったけど。


ヘレディタリーほど胸糞ではなかった。
ミッドサマーのように付き合う彼ピの素性はよ~く知っといた方がいいね。
Noz

Noz