磨

プアン/友だちと呼ばせての磨のレビュー・感想・評価

プアン/友だちと呼ばせて(2021年製作の映画)
3.6
邦題のプアンとは、タイ語で“友”の意味。集団カンニングを描いた「バッド・ジーニアス」で注目を集めたタイの新鋭監督、バズ・プーンビリヤが描くロードムービー。

余命宣告を受けた青年の為に元カノを訪ねる旅。気持ちはわからんでもないが女々しい奴だなと思いきや、色々な物語がある。後半ではこの監督らしい仕掛けがちゃんと用意してあり、単純な物語で終わらないところがまたニクい(笑)

50年以上前のBMW、カセットテープ、セピア風な映像…これ現代劇?と最初は混乱しそうだけど、スマホが出てくる立派な現代劇。わざとそのような“色付け”したと思われる演出もお見事で、楽曲のセレクトも含め、映画の節々に監督の確かな手腕を感じる。

次々と登場する美人女優にも注目だけど、「バッド・ジーニアス」のヒロイン、チュティモン・ジョンジャルーンスックジンさんも印象的な役で登場。


個人的にはカクテルはあまり得意ではないのだけど、本作観てるとどうしても飲みたくなりますわ(笑)
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