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プアン/友だちと呼ばせてのdarumaのレビュー・感想・評価

プアン/友だちと呼ばせて(2021年製作の映画)
3.8
ウォン・カーウァイプロデュース、「バッド・ジーニアス」の監督さんに惹かれて。と言っても、ウォン・カーウァイの作品をちゃんと観たことがあるかというと実は記憶が曖昧で(自分が映画を観始めた頃にトレンドみたいな人だったような印象はある)、さらにバッドジーニアスは観たいけどまだ観れていないという…なので、作風をわかってるんだかわかってないんだか、そんな状態で本作を観ました。

結論からすると、まさに…!
イメージ、だけだった。
けど、イメージ通りと言えばそう。

ウォン・カーウァイは映像が綺麗でお洒落な感じ、バッド・ジーニアスはカンニングの映画ですよね…?(ほんとそのくらいのレベルの知識しかない)
序盤の上下反転する映像(これミッドサマーにもありましたね。流行り?)で、来たー!と思い、ワクワクしました。テープも洒落てる。なんていうか、こういうMVっぽい映像、好き。

ストーリーは何故か?男性二人の話のせいか、片方がもう片方の事を好きなのかな?と思い込んでいましたが、全然そんな話ではありませんでした…(何故そう思ったんだ!?!?)構成はなるほど、って感じ。カセットテープになぞらえてのSIDE-A、SIDE-B、うまい。実はずっとSIDE-Aの調子が続いて行ったらどうしよう…と思いながら観ていたのですが、切り返しが見事。箇条書きは3つまでの法則が効いてる。

一つギミックがあるのですが、それは結構驚いた。でもわりと早々と明かされて、結果的にそれがキーになっているので、これは難しいなぁ…と思いました。傷、というか。

余談ですが、実は今観ている日本の考察系ドラマで、まさにこの状態なのかも!?と思っている設定(可能性の一つとして、ですが)があり、それと同じだったのでびっくりした…

私は洋画の役者さんは全く分からないので、ああ、日本の誰かに似ているなぁ…とか思いながら顔と役柄を一致させつつ観ます。ボスが最初の一瞬だけですが横浜流星くんに似ているような…と思う表情があり、あと、青木柚くん?でも顔全体を見ると全然違っていて。眼がキョロっとしてる感じが似ているのかな…?もっと似てると思った方が居たんですが、ぱっとお名前が出て来ず…新井浩文さんじゃないし。(物凄く考えた…)わかりました!林泰文さんです。(似てないか…)

ウードはスキンヘッドなのでこれまた全く印象が違いますが、時折、高良健吾さんが浮かびました。線の細さかな…?

お二人とも、カッコイイです!

アジアの人(本作はタイ発の映画です)は当たり前ですが日本人に顔の雰囲気が似ているので、個人的に観やすいなぁと思います。
ロードムービー好きだし、テンポもよかったのですんなりと観られました。特に後半は入り込めます。

作風的には、まさにウォン・カーウァイをリアルタイムで観ている人にはグッとくるんじゃないかな…と思いました。どちらかというと、ちょっと古風な感じがしなくもないですが(回顧系。実際ストーリーがそれ系ではあります。過ぎた時間は戻らない、懐かしむ日々、みたいな)、エモ系かな…?

余談)日本製のシェーカーって有名なんですね…!まさかの!日本が出てきて驚いた。(もしかして、バッドジーニアスが日本で結構ヒットしたからかな!?と一瞬思ってしまったが。。ファンを喜ばせる為の…的な。でもそれでもいいと思う!)
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