肉浪費Xアカウント復旧無理ぽ

揺れるときの肉浪費Xアカウント復旧無理ぽのレビュー・感想・評価

揺れるとき(2021年製作の映画)
3.5
美少年カルチャー✴最・先・端✴✏
金髪美少女な見た目の聡明なロン毛小学少年の性指向の自認と性への発芽………も取り入れた儚い年上への初恋と「自立(脱出)」への萌芽

ハイ、邦画でムリぃ〜〜〜(笑)
いつもの映像技術が、脚本力がというのではなく"コンプラ"的にね?😉
本当にフランス映画は日本でいうところのコンプライアンスなんて屁のかっぱな"グレーゾーン"に思えることを柵なくやってのけますねw むしろ邦画の規制だらけの"閉塞感"に呼吸すらままならない業界を切に感じてしまうというか…そんな糞詰まりな生活環境、学習環境、自分の未来をタイトに感じながらも、頭いいんだか悪いだかの"大罪"スレスレの通過儀礼的「暴走」も描いた少年の"成長譚"でもありますね。

ていうか、いやぁ〜「少年映画」とはいつものようにあらすじ未読で蓋を明けるまで気づかなかったですよ!少女のロリコ…成長譚だと高を括って視聴開始ですよw
なんと言っても「10歳」少年の"性的興味"と「孤立」と現状の蟠りを"等身大"に描き、演じた美少女…ならぬアリオシャ・ライナールくんの美貌と演技ですよ!というか金髪ヘアー綺麗ね〜カール気味だからセットアップに見を包んだビジュアルなんか、オスカルかよ!?貴族かよ!?と驚愕を隠せない"ファビュラス"さがそこにありましたよw
てか、周りはこのパツキンビッ…ボーイに色めき立たないものなの?オーラとか明らかに違うよ?完全に美形とは言えないかも知れないけど、周りのいけないおじさんがほっとかないよ!?汚い毒牙にかかる心配しなくていいの!?フランスじゃデフォなの!?いらない心配を催しながらの鑑賞でしたよ…(笑)
実際、そういう趣味のおじさん方が大喜びしちゃいそうな映像、展開も用意されてる危な気な(いつもの)フランス映画でもあるんですけどねw

美少年映画といえば発端は『ベニスに死す』ですが、現代では『君の名前で僕を読んで』のティモシー・シャラメさんが話題を一気に読んでトップセレブとして爆進を続けていますが(個人的には『シングルマン』のニコラス・ホルトも追加)、その年齢を極端に下げた「10才」のナイーブ&アウトぉラインな"性事情"も切り取った、"日本じゃ処される"タイプの映画ですw
でも男女の恋愛事情じゃないし、お相手はダンディな超年上の「担任の先生」に対する一目惚れと暴走で、単なる"恋路"とも違う、複雑な事情が絡んだ本人も無自覚な"無軌道な欲求"による行動を描いた映画だと思います。

10歳といえば、日本では「小学4年生」にあたる年齢。それにしては年齢に似合わず可愛いガキたちだなと思わずにはいられないけど、主人公ジョニーが先生一直線に夢中になったように、小学4,5年生(10,11歳)当たりが一番知識、興味が広がり「性」に興味を持つ"年頃"だと覚えがある人も多いのではないでしょうか?
自分もあまり人には他言できない経験をしているのもその時期ですので、そういう"黒歴史0"に当たるような"大人な"事に興味を爆裂持つ時期でもあるのでしょう。

事情を複雑にしているのは、ジョニーが位置する"立場"の事で、母の離婚、引っ越しから始まるシングルマザー下の3兄妹、「低所得層団地」での生活という舞台ですね。
ティーンな兄がいながら、夜な夜な遊び歩くようなクズ兄貴で、歩けるが幼い妹の送り迎え、風呂の面倒見、仕事終わりの母のマッサージなど、小学生ながら稼ぎ以外の一挙を担うような"大黒柱"のような負担がのしかかり、本人は勉学の方面で年齢に見合わない才能を示すといった困窮な立場の生活を描いたもの。
それが新任の男前先生との出逢いにより「進路」の"選択肢"があることを教えられ、世界が開け、今の生活から"未来ある可能性"の方へ抜け出せる事を知ると共に、先生への想いへも加速するという"小学生中・高学年には難し過ぎる葛藤"を見事に演じているんですよねぇ。

低所得層団地で3兄妹の設定ながら、クズ兄もクズ兄なりの抱えてるものや個性があったり、末っ子の妹ちゃんもほとんどの愛や面倒を母親からではなく、次男兄に注がれて、無邪気な子供らしさと歳に似合わない独特な一面を覗かせる部分もあったので、もっと"兄妹間"のハートフルな繋がりもあった方が最後の決断ももっと活きてきそうなので、描き足りなさがちょっと惜しい映画でしたね…