ShinMakita

ウエスト・サイド物語のShinMakitaのネタバレレビュー・内容・結末

ウエスト・サイド物語(1961年製作の映画)
1.7

このレビューはネタバレを含みます

☆リメイク公開記念で過去レビュー再録


ニューヨーク。白人の少年たちから成る<ジェット団>は、最近縄張りにうろちょろし始めた<シャーク団>に苛立ちを募らせていた。<シャーク>は、プエルトリコ移民の不良少年たちのグループ。リーダーはタフなベルナルドだ。
<ジェット>のリーダー、リフは、決着を付けようとベルナルドにタイマン勝負を申し込む事を決意。そしてこの<申し込み>をクールに決めようと、<ジェット>OBのトニーにオブザーバー役を依頼する。足を洗い堅気になったトニーは嫌がるが、弟同然の可愛い後輩のためだ・・・と、仕方なく両グループが集まるダンスホールに向かった。そこで彼は、一人の少女を見初めてしまう。少女もまた、トニーにひと目惚れしてしまった。彼女はマリア。ベルナルドの最愛の妹だった。トニーは役目を忘れ、帰宅するマリアを追いかける。マリアもまた、秘かにアパートの踊り場に彼を導き、熱い抱擁を遂げるのだった。いっぽう、リフとベルナルドはタイマン勝負の打ち合わせを済ませ、互いに頭に血が昇った状態であった。そして迎えた「決闘」の時。マリアに懇願され、ケンカを止めに入ったトニーだが、何が狂ったのか、素手のケンカがナイフの勝負に発展し、ベルナルドがリフを殺してしまう。これを見て理性を失ったトニー。気がつくと、ベルナルドの胸にナイフを突き立ててしまっていた・・・



「ウエストサイド物語」。ミュージカル映画の定番です。素晴らしいスコア、躍動感のある派手なダンス、奥行きのある舞台・・・メを十分楽しませてくれるだけでなく、現代版ロミオ&ジュリエットな悲恋を描いたストーリーも素敵でしたね。


しかし、俺みたいなミュージカル嫌いに言わせると・・・


曲が多すぎる(苦笑)



ミュージカルに対しそんな文句はねえだろうと言われそうですが、実はこの作品、ムダな楽曲も多いんじゃなかろうかとも思えるんですよね。<ジェット>がストリートでクダ巻いているときの曲なんか、不要なんじゃねえかなあと。



あと、ダンスね。

いかにもダンス(それも見事)すぎて、格闘シーンに暴力の匂いがしないのですよ。
シリアスな物語が、一気にリアルから虚構になって熱が冷めてしまうんです、こっちの。


ミュージカルは、やはり曲やダンスの必然性というのが大事な気がします。「オペラ座の怪人」みたいに、歌手が唐突に唄い出しても違和感ないけど、街のチンピラがいきなり唄い出すのはやっぱヘンでしょ。





ま、でも一生に一度は観ておく映画です。褒めてねえなあ、今回の俺。
ShinMakita

ShinMakita