くまねこ

デヴィッド・ボウイ ムーンエイジ・デイドリームのくまねこのレビュー・感想・評価

4.2
(2023/3/30追記)
「デヴィッド・ボウイ ムーンエイジ・デイドリーム IMAXレーザー」2回目、TOHO日比谷。40曲の名曲を浴びながら彼の脳内に渦巻く無数の映像、サウンド、絵画、哲学等を覗き込むジョイライド映画。ライブ映像のサウンドが抜群に素晴らしかった。冷静にみるとファン以外には敷居が高いかも。
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2022/11/8、皆既月食の夜に
「デヴィッド・ボウイ ムーンエイジ・デイドリーム」をTOHO日比谷IMAXレーザーで鑑賞、日本最速上映。

(出来る限りネタバレなし)
デヴィッド・ボウイ財団が保有する膨大な映像にアクセスすることを許可されたブレット・モーゲン監督が2年掛けて創り上げた公式認定ドキュメンタリー映画、
というより彼の遺した音楽、映像作品、絵画、インタビュー映像、独自の哲学などを有名映画の引用とサイケデリックな映像とともにコラージュしたアート系の映画でもある。見るというより「没入する映像体験」な映画。

長年のBOWIEファンには垂涎モノだが、初心者には少しハードルが高く、観るものを選ぶ映画かも。

作品を見れば見るほど、彼の思想や音楽性が余計に見えなくなる面白さ。まるで本作のプロデューサーにBOWIEが名を連ねてる印象すら感じる。映画を観た者をはぐらかして、静かにほくそ笑むBOWIEさんの姿が目に浮かぶ。

30年以上追っかけてるが、本作の
”Heroes”、舞台版エレファントマン、ヤングOH OH等々、は初見。
シリアス・ムーンライト期の東南アジア放浪映像(Richochet Documentary)の引用も多く貴重だし、レア映像も多数あり。個人的には50代のライブ映像が少なかったのは残念。

終盤の”HALLO SPACEBOY”のライブ映像の重低音は物凄かった…。

2023年3月の劇場公開時、国内でIMAX上映するかは不明だが、出来る限り音響の良い劇場での鑑賞を強く強く勧めます。
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