開明獣

デヴィッド・ボウイ ムーンエイジ・デイドリームの開明獣のレビュー・感想・評価

5.0
デイビッド・ボウイには日本がよく似合う🇯🇵雨の京都。大阪の居酒屋。着物姿。日本をこよなく愛した人だった。

ロバート・パーマー、ブライアン・フェリー、そしてこのボウイと、三者三様の個性だけど、ブリティッシュ・イケオジ軍団は、白いスーツが似合うダンディ揃い!!特にボウイは、ビザーレでキッチュな衣装からタキシードまで、何を着てもさまになる伊達男で、開明獣とは正反対😫

名ギタリスト達🎸との共演もボウイならでは。重いリフが印象的なグラムロック時代のミック・ロンソン。ついこの間、星になってしまった伝説のスーパーギタリスト、ジェフ・ベック。本作ではライブシーンで、トレードマークのワンテールピースのレスポール姿が映っていて感激‼️

キング・クリムゾンの創始者であり、盟友イーノと"Heroes"に参加した唯一無二のサウンドを奏でる男、ロバート・フリップ。ことにアルバム・タイトルにもなり、多くの映画で使われている(最近だとタイカ・ワイティ作品の「ジョジョ・ザ・ラビット」かな)"Heroes"は、あのフリップサウンドが無ければ成り立たなかったと言っても過言ではない。

そして、短期間だが、日本でもギターで象の鳴き真似のCMなどでお馴染みの元トーキング・ヘッズ、元キング・クリムゾンのエイドリアン・ブリュー(彼の姿も劇中で拝める)。プロデューサーも兼任した、シックのナイル・ロジャースに、遅れてきたブルース・ロック・レジェンドのスティービー・レイ・ボーン。もう溜め息の出るようなラインナップなのである。

ボウイの凄いところは、これだけスタイルの違うギタリスト達と演っても、ボウイのアイデンティティは変わらないことだと思う。

ボウイは言う。この世に中心的なものや絶対的なものはなく、断片からなるカオスなのだと。流転する中では、”Everything is rubbish , but rubbish is wonderful”とも言う。

その顰みに習って、私のレビューも断片的なものにしてみた。ゴミなのはいつものことなので、ボウイも喜んでくれることだろう。

「誰でも1日はヒーローになれる」と歌ったボウイは、宇宙の始まりから終わりまで、類稀なる表現者だ。これからも、彼の曲は至る所で流れることだろう。

エンドロールの最後の最後に自分が一番好きな曲が流れてきて不覚にも涙した。

My favourite Bowie’s tunes

"Changes"
"Space Oddity"
"Heroes"

Collaborations

"Under Pressure” w/Queen
“Dancing in the street” w/Mick Jagger
開明獣

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