つぐみ

窓辺にてのつぐみのレビュー・感想・評価

窓辺にて(2022年製作の映画)
3.7
見てる時はちょっと物足りなくて「あと一捻り来い…あと一捻り…!!!」とジリジリしてたんだけど、見終わった後はあー割と満足したかもという感じ。
サバカン→犬は食わねど→と続いて、やっぱ今泉さんも吾郎ちゃんには遠慮しちゃうっていうか、当て書きしてる以上、もう吾郎ちゃんそのまんまでやってもらわなきゃいけなかったんだろうね…私は「街の上で」や「猫は逃げた」のスラップスティック具合が好きだからもっと会話劇の愉しみが欲しかった、でも仕方ないです吾郎ちゃん主演なので!!!フリーライターと編集者夫婦であんな家住めるわけないやろ!!そもそも時間が限られた受賞会見では質問を手短に端的に切り上げろ!!!瑠亜ちゃんに詰められてた記者より、あらすじを説明する方がよっぽど悪質やぞ!!!でも仕方ないです吾郎ちゃんなので!!!!どんな事情があろうと未成年とラブホ行くなやって思ったけど仕方ないです!!!

妻の不貞に心が動かない内省的な男の物語という意味では「ドライブマイカー」にめちゃくちゃ似てるし、淡々と進むストーリーや長すぎへんかっていう尺も共通してるけど、全然トーンが違うのはやっぱり世界の濱口は「居心地悪くなるエロさ」、今泉さんは「ちょっと童貞っぽいウブさ」が持ち味ってことなのかな。事後のシーンはあるけど最中は映さないもんね(今時インティマシーコーディネーター入れないとあれこれ言われてしまうが故の自衛なのかな)。
やっぱ若葉くんは神がかってるし志田未来ちゃんももうこんな普通にお母さんがハマる年になっていた…
あと、作家の荒川さん、へーこんな俳優さんおるんや初めて見たと思ったら「裸足で鳴らしてみせろ」の子!!!??まじ???全然違うじゃん!!!!

全体的に吾郎ちゃんに委ねすぎで逃げてる感じもするけど、最後まで吾郎ちゃんと若葉くんが何繋がりがわからないところが一番好きだった。そういう余白が良い。
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