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ゾン100 ゾンビになるまでにしたい100のことのrpmu90377のレビュー・感想・評価

3.5
ブラック企業に勤めるアキラは連日の徹夜の末やっと帰宅してベッドに潜り込んだ。翌朝、出勤しようとすると、街はゾンビであふれていた。それを目にしたアキラの口から出たのは「もう、今日から会社に行かなくてもいいんじゃね!?」という歓喜の叫びだった。それから彼は「部屋の大掃除をする」、「べランピングをする」など、「ゾンビになるまでにしたい100のこと」をリスト化し、ひとつずつ実現していく。。

「やりたいこともできずに後悔するくらいなら、ゾンビに喰われた方がマシだ」

絶体絶命の状況の中でも、アキラはゾンビをうまくかわしながら、ささやかな夢をひとつずつ実現すべく活発に動き回る。現実世界ではゾンビは発生しないまでも、いつ事故に遭ったり病気になったりして死ぬかもしれないのだから、やりたいことはやれるうちにやっておくべきという教訓が込められているようで、見ているうちにポジティブな感覚が沸いてくる。アキラ役の赤楚衛二の満面笑みのベビーフェイスはいつ見ても好感が持てる。

一夜にしてゾンビが街中に大量発生しようが、ゾンビを食ったサメがゾンビになって地上を走り回ろうが、その理由も仕組みも一切説明されない。ゾンビたちはあくまでも極限の環境作りのための脇役でしかないと割り切ってしまえば、単純なストーリーのコメディゾンビホラーとして楽しめる。
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