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泣く子はいねぇがのrpmu90377のレビュー・感想・評価

泣く子はいねぇが(2020年製作の映画)
3.3
始めから終わりまで一枚ベールがかぶった動画を見せられているようで映画の世界に入りづらい。最大の要因はセリフが聞き取りにくいこと。

主人公がなまはげの面をつけたまま全裸で街中を走り回るくだりは、その後の彼の人生に大きな影響を与える重要なシーンのはずだが、展開が唐突すぎて、全く腑に落ちない。彼は一旦東京に逃避し、その後ふるさとに戻るが、家族や知人から冷たい視線を送られ続ける。うだつの上がらない主人公の憂鬱が感染したかのごとく、映画が終了した後もモヤモヤしたものが残ったままだ。なんとかそれを払拭できないかと、もう一度最初から見直してみる。今度は日本語字幕をオンにして。そうしたら、なんと物語の展開がよく理解できた。秋田弁の聞き取りにくいセリフに若い役者の未熟なセリフ術が相まって、観衆に伝えるべきことがきちんと伝えられていないのは誠に残念。
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