西村大樹

ラ・メゾン 小説家と娼婦の西村大樹のレビュー・感想・評価

ラ・メゾン 小説家と娼婦(2022年製作の映画)
1.5
エピソードを羅列しただけで、上映時間の短さもあってかひとつひとつのエピソードが表面をなめるだけで終わってしまい、全く掘り下げていない。
90分に収めるならば、エピソードの数を限定し、その分ひとつひとつのエピソードを掘り下げていくべきだったのではないか。
エピソードの羅列のため、全体の脚本も繋がっていない。必要なシーンが割愛されているように感じる。そのために説明が必要な関係性の発展などが描かれておらず、話が飛んでいるところもある。
この結果、ラストに語られる締めの言葉が完全に浮いてしまっている。何故この結論に至ったのかが、今ひとつ分からない。上映時間を長くするかエピソードを絞るかのどちらかににして、娼婦達の姿をもっと描いていればそれなりの作品になったと思うが。
西村大樹

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