数少ない映画好きの友人と共に不定期で開催される「クソ映画愛好会」、この日の2本目。
少し前にTwitterで話題になり、そこそこ気になっていた本作。
自分ひとりで見るほどの作品じゃあないよな…とずっと塩漬けにしていたが、この度ありがたいことに道連れにできる友人ができたので鑑賞に踏み切った。
✏️問題点
・全部。
想像の斜め上…いや、この場合斜め下なのか…?
とにもかくにも、自分の想像をはるかに超えてくれた作品。
題名を読めばわかる通り、2008年公開のMCU第2作目『インクレディブル・ハルク』のパロディ的作品。
そのため劇中の大まかな設定や世界観、登場人物も似通っている、というかほぼそのまま。
あまりにも雑なCG合成の中で大真面目に演技をしている演者を見ているとなぜか可哀そうになってくる。
いったい彼らはなぜこの仕事を受けなければならなかったのか。
初期プレステ並の低クオリティなCGも思わず吹き出してしまうレベル。
最初こそ「出オチ感」もあってかなり面白いが、ほぼ全編に渡ってこの映像を見なければならない苦痛を想像してほしい。
面白いのは良くて最初の数十分だけで、その後は特に面白みのないストーリーとともに雑なCG合成+低クオリティCGでお届けされる映画、というと「映画」という言葉に対して失礼な気がしてならないが、退屈な時間のみが過ぎていく。
これ、全世界に公開する予定のない「身内限定の」映像作品が何かの間違いで流出してしまったとかそういう経緯があったりしないのだろうか…?
本作が公開されたのは2012年。
奇しくもこの年は、「日本よ、これが映画だ」と謳い我々に感動を与えてくれた『アベンジャーズ』が公開された年。
とても同年に公開された映画だとは思えない。
✏️評価点
・上映時間が1時間16分であること
映画自体の時間が短めなのが唯一の救い。
こんなものを90分とか2時間やられたらほぼ拷問に近い。
とはいえ、これは時間を持て余した暇人の自分だからこそできる芸当。
将来の夢に向かってひた走る学生諸君や、日々を忙しく生きるビジネスマンの方々は、この作品に時間を費やすくらいなら資格試験の勉強でもしていた方がよっぽどいい。
☑️まとめ
こんなものを友人にオススメしたことをお詫びしたくなるレベルの「クソ映画」。
だがしかし、こうした映画を見ることでやはり学びはある。
普段我々が映画館で見ているような「映画」が、いかによくできた映像作品であるかということだ。
「良いもの」を知ることも当然大事だが、「悪いもの」がなぜ悪いのか、ということを考察し吟味するという行為も、これからの映画ライフを充実させるためには重要なことだと痛感する作品だった。
<作品スコア>
😂笑 い:★★★★★
😲驚 き:★★☆☆☆
🥲感 動:★☆☆☆☆
📖物 語:★☆☆☆☆
🏃♂️テンポ:★★☆☆☆
🎬2023年鑑賞数:35(12)
※カッコ内は劇場鑑賞数