Maki

イコライザー THE FINALのMakiのレビュー・感想・評価

イコライザー THE FINAL(2023年製作の映画)
4.5
原題:The Equalizer 3
監督:アントワーン・フークア
公開:2013年

制裁スイッチが入ったら止められない止まらない、マッコールさんのオ仕事第3弾。


🛑ネタバレあります🛑


近年これほど待ちに待った続編はなかったかも。マッコールさんラブなので嬉しい、でも最終章は寂しい。
1作目2014年でも激渋おじさんだったデンゼル・ワシントン、今や68歳!老いは隠せないがマッコール節は健在だ。

舞台は南イタリア、アマルフィ海岸沿いの風光明媚な町へ。またもや人間関係リセットしちゃってる。

●マッコールさん(演:デンゼル・ワシントン)。
悪い奴は許さないが、罪のないその家族には優しく接してきた。それが裏目となり、ボスの息子に撃たれて瀕死の重傷。皮肉のミスが引退の決め手となる。助けられた町で善良な人々と触れ合い平穏にまどろんでいる。

だがしかしそのまま終わるわけがない。
マフィア=カモッラの悪行三昧に、導火線の火がちりちり進んでゆく。観ている私の期待も増してゆく。
天然光でかがやく古き良き街並が、マッコールさんの憤怒…からの死んだ魚の目率にあわせて、黒く重く硬い処刑場に様変わるのが素晴らしい。
撃ち抜く、切り刻む、墜とす、吊るす、ぶちのめす、姿は見せずに見せしめにする。
マフィアの屋敷でやりたい放題、さすがだわ。
最後の制裁、夜の石畳で這いずり回るボスを眺める顔も印象強かった。

●エマ・コリンズ(演:ダコタ・ファニング)
CIA捜査官。颯爽と乗り込んできてあまり役に立ってなかったような(気づけてなかったらごめん)、でもマッコールさんが「託せる」存在だったんだよね。
そんな彼女が受け取った手紙、私は予想外で「ええっ」と涙が。そうか「2」でマッコールさんはスーザンの葬儀に参加していなかったから面識がないのか。
未見の『マイ・ボディガード』も今度観よう。

●マッコールさんが手を差し伸べた若者たち
エンドロールを目で追いながら、アリーナ(演:クロエ・グレース・モレッツ)は歌手になれたかな。ホームセンターのラルフィは警備員として頑張ってるかな。マイルズは絵の道を進んでいるかな。
もう描かれないだろうけど、みんなどうしているか想い巡らせた。ほんと寂しいけどね、よい最終章だった。
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