べーすべーす

GOのべーすべーすのレビュー・感想・評価

GO(2001年製作の映画)
4.6
どの台詞も突き刺さるし、かっこいい。
実にスゴイなと思うところは人種の問題をテーマにしながらしっかり娯楽作品としてとても面白く仕上がっているところです。湿っぽいところは湿っぽく、カラッと笑えるところは笑えて、ひどく突き放すところは突き放す。🥊喜怒哀楽のバランスがすごくいい。怒が多い気もしますが。🤣

人種の問題はもちろん今も根強く残っていて、これからもずっと残ってしまうのでしょう。そう言ったテーマの映画も数多くありますし、なんだかドンドン増えている気がします。
なので改めて見直してみると本作はとても先進的で現代的な感覚が伝わってきてやっぱ良い映画は時を越えるんだとしみじみ感じ、喜びました。😭

現代ではメディアの相互性やSNSが成長して、個々の主義主張が一瞬でオープンな世界になっている。SNSは最先端なのに実は無法地帯で怖いところ。もちろん、便利で良い面もたくさん、たくさんある。
それでも、気軽な気持ちで変な事だと思わず書いた何気ない言葉が見知らぬ敵を作る事もある。そんな世界中の人さまざまな主張がタイムラグ無く伝わってくる。良いことも悪い事も。そうなってくるといろんな意見を無作為に見つけてしまう。酷い言い方をすれば見たくも無いモノまで大量に見てしまう。西部劇の流れ弾が飛び交っている様な感じがする。
そんな世間の風に当てられてしまうと自然と自分のなんとなく考えている主義や主張との折り合いを付けたくなってきてしまうんじゃ無いかと思っています。

そんな時に問われるのはやはりそれまでの自分の生き方とか、自分という存在の個性が重要になってくるはず。
なら自分という存在はどうやってできているのか。愛国心、国籍、学力、経験、肌の色、言語、家族、場所、仲間。でも、本当に大切なこと事は何なんだろう。
そんな厳しい今の時代だからこそこの映画の答えが誰かの支えになるはずです。🥀😭

と、主義主張の感想が長くなってしまいました。😌不快に思った方いらっしゃらないことを願いますしすぐさま謝ります、すみません。
喧嘩などせず、円の中に居ようと思っていたのですが、ついつい少し飛び出してしまいました。😉