肉浪費Xアカウント復旧無理ぽ

レジェンド&バタフライの肉浪費Xアカウント復旧無理ぽのレビュー・感想・評価

レジェンド&バタフライ(2023年製作の映画)
3.2
腑抜けうつけだったキムタクが第六天魔王と成った理由は濃姫にあり!
信長の影のブレインは実は濃姫、ダークサイド入りの狂気の狂王となろうとも"二人の夢"にいずれリターンド・バタフラァイ

まあこの評価は邦画にしては"製作費20億円"と大広告を打つビッグバジェットを念頭に入れた出来の比較という結果ですかね。その広告から起因する"期待に叶う内容だったか?"です。(キムタカーではないので自身の期待は端からありませんが…)
でも勇気のいるエンドロール入りの演出で+0.1
衣装の過美であればいいだろうとは違う、シックで同調の品がありながらも、色気として華やかさを添えるセンスに+0.1でこの評価に致しました。
総評的には「普通」です。むしろ邦画では希少価値が高過ぎる約「3時間」上映に見合う内容だったか?を考えれば、そこそこ苦痛ななんとか飽きずに観れた程度と正直に思ってしまいました…

いやね、「濃姫」の男勝りの上を行く"先進的自立女性像"の味付けは超絶好みなんですよ?でも戦国時代にそのムーヴを適応するのは返って"時代錯誤"感をキョーレツに感じてしまったのです…

偶然というか狙い通りなのか、近くリマスター3D上映が行われるほとんど『タイタニック』みたいなもんですw
とは、冗談半分の物言いでも、本当に信長&帰蝶の「ラブストーリー」であり、王道のような「ロマンス戯曲」にありそうな内容に仕上がっているんですよね。
ゆうなれば「新解釈ザ・信長」ででしゃばり濃姫との「トゥルー・ラブストーリー」の"フィクション"でもあります。
ほとんど、オマージュ・パロディに近い"着想"を得た脚色で少々やりすぎな脚色でもあります。

でもせっかくのキムタクならば、皆が見たいのも
キムタク・ザ・大乱戦
ではないんですかね?

なにが言いたいかというと、その時代性の"価値観"や人物の風聞や史実を"現代色"に塗り替え過ぎて、拍子抜けというかあまり物語に没入しきれないというのもありました…
それに「織田信長」という人物像、戦歴に対しても皆が見たいのは「キムタク無双」であるのに、ろくな戦闘シーンがないのに巨大制作費って、Netflix日本製で騒がれたように中抜きかなんかですか?よからぬ疑惑さえ持ってしまう所存…

でもキムタク戦闘がないわけではないのですよw しかしだ!その視聴者に欲求不満を抱かせて蓄積させた初戦御開帳が、二人で下町物見遊山のゆうなればスラム街のホームレスたちって……これがかのキムタクを用いた"戦国絵巻"ですか??と絶句を隠せなかったですね…(笑)もはや笑い草ですよ。
これが覇道や日本統一に駆られていく契機の1つに数えられる伏線として作用しますが、のち信長が発する「兵や民たち」という言葉の"説得力"が弱まることは否めません…

求められていながら、王道であり食傷気味である"戦国絵巻にわざとしたくない"という覚悟が伝わってきますが、演出やセンスがいまいちだったら結局これがやりたい事なの…?という疑問視や寒々しさに成り代わってしまいます…

そしてなんとも始末が悪いのが、中盤で結末の予想が立てられてしまうことなんですよね。"二段オチ"も含めて…
なによりも予告・CMの超印象深いキムタクの繊細なシーンが"壮大なるネタバレ"として、なに現実味のないシーンを長々と撮っているの?と冷めざめとした"ツッコミシーン"へとすげ代わるのもまたよろしくはないのです。

地球を守るシン時代のヒーローとして日本を沸かした(かもしれない)斎藤工さん、予告の声で出てるはずだよな…あれ?と思っていたら、終盤に「徳川家康」として登場とはww
彼、映画マニアの監督志望で将来イーストウッドにないたいマン(だろう)なので、『バイス』のチャンベ、『ザ・バットマン』のコリン・ファースを参考に"おデブ特殊メイカー"に成りたくて、自らオファーした疑惑さえありますよねw
『ザ・バットマン』ペンギンでもぼやきましたが、それ以上に少ない"チョイ出"の家康も活躍が足りなくて、それを言うなら濃姫の忠臣貞家を演じた伊藤英明さんもそうですし、ほとんどの男優がそうだと心当たりがあるんですよね。

濃姫以外に一番出しゃばっていた印象なのも"女性"であるキムタクに縁深い各務野役中谷美紀さんということに…(笑)
そういう主権を喰うアプローチは好きなんですが、邦画はやっぱり"時代のウェーブ"を捉えきれてないのが露呈していますねぇ。