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レジェンド&バタフライのruublueのレビュー・感想・評価

レジェンド&バタフライ(2023年製作の映画)
3.6
信長像をこれまでとは違う目線で崩しに行った作品と言うのが最初の印象。うつけ者全開、最初の部分はひょっとするとどこかの携帯会社のプロモCMに似たノリで、あれ?と思わされた。


実は映画化が決まった昨年から、ぜひ初日狙いで職場のメンバーで行こう!と壁カレンダーに付箋とスマホで管理、指折り数えた作品。お目当ては大人になったキムタクの男の色気、そして誰もが知る信長の生涯の閉じ方に咽び泣けるのだろうと。。。最近泣いてないからたまーにデトックスしましょうプランて事で^_^


(いきなり否定はしません)
予想を超えて良かったのは濃姫=帰蝶演じる綾瀬はるか得意のキレッキレボディアクション(2013年の八重の桜を思い出す)キムタク信長の目力に飲まれない、帰蝶の凛としたキャラクター作りに心奪われた。

信長と帰蝶、二人が作り出す緊張感が物語の中心軸となっていて、そこは見応え十分、日本一の俳優陣が織りなす火花散る様なビジュアルは必見だと思います。




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以下は少々本編に触れてるので未鑑賞の方は飛ばして下さい。

(さてここから少々辛口すみません)
二人の恋愛感情に時間が割かれる分、物語に深みを与える歴史的史実の方はページを早めくりするように通り過ぎて行くのは何とも勿体なくて。。信長が押しも押されもしない“魔王”になるまでの根拠をもっと色濃く焼き付けて欲しかった。明智光秀の件も時間切れで消化不良という感じ。


(一風変わったスパイス)色んな顔を持つ信長像の影の部分にもう一枚、違う彩りを与える男色、多様性を積極的に作品に取り込まれた事を受け止める。今で言うならBLって古くて新しいのね。。
蘭丸は引きの距離で観ても伝わるものが。が、信長の心の動きが見えなかった。これまで作りあげられた信長のイメージから敢えて逸脱させる作りならこちらにももう一捻り欲しい所だった。


時代劇、歴史物の敷居を下げて見やすく作ること、一つの方向性として良いと思うのですが、唐突な味付けもあり、全編見終わった後少し散漫に。面白いんだけれど各所にもう一捻り欲しい思いが残る感想として締めておきます。

東映70周年記念作品で20億投入!!との凄い映画です。ソンタク出来ずすみませんが初日狙い、期待マックスだった事、これはまごう事なく真実だった事、ここに誓います🙇🏻‍♀️🙇🏻‍♀️



(👑オススメ ジャパンプレミア動画)
錚々たる俳優陣の中で一際輝く木村拓哉さん。全く隙のない身のこなし。もし見に行っていたらまごう事なく鼻血出たです😇😅
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