10000lyfh

Dr.コトー診療所の10000lyfhのネタバレレビュー・内容・結末

Dr.コトー診療所(2022年製作の映画)
2.5

このレビューはネタバレを含みます

沖縄の離島で 20年間、診療所の医師を務めた男性の、妻の妊娠、診療所統廃合、自身の白血病、医師を目指す地元青年の挫折、台風による重傷者の治療にまつわるドラマ。起伏の多い脚本、手堅い演技、海が背景のロングショットなど美しい映像に支えられた作品。しかし、属人化しバックアップのない医療体制への指摘や、トリアージを求める若い医師を、言葉選びや態度で悪者のように演出してはダメ。一般への影響力が大きい商業映画として、感情や精神論が、客観的で冷静な見解よりも、結果的に正しかったという描写を、するべきではない。自分の病状を客観視できず手術執刀を強行する医師は、患者にとっても危険だ。カメラワークは、冒頭の真上から捉えた海面とフェリー、最後の島民たちが微笑み新生児が父の元へ歩くイメージシークエンスを導く、海面から診療所内へのドローン?のワンカットなど、非アート映画としては凝っている。一方で劇伴は、シーンを忠実になぞって感情をブーストと安易で、作品全体の整合性の悪さも感じた
10000lyfh

10000lyfh