『オリジナルは封印するな』
みな気になってるのは多分スターウォーズの旧三部作のオリジナル版のように、オリジナルのロッキー4が完全に封印されちゃうんじゃないか、という不安感ではないかと思う。
最近もオリジナルのゴッドファーザーPARTⅢが正当の完結編から外れるみたいな事もあって、別バージョンの存在はいつも少し心がザワザワするのです。
この世に映画は数あれど、私が一番回数を観た作品は多分、なにあろうオリジナルの4なのです。
なので今回はあえてオリジナルは観ずに劇場に行ってまいりました。
いやぁ。
やっぱり大好き。
あのテレビ画面でしか観たことのなかった作品を、こうして最新の環境で観られた事にまず感謝。
本当に正直な事を言うとオリジナルをそのまま画質や音質だけ上げて上映していただければ、構わないっちゃぁ構わなかったんだが。
素直に新しいシーン、カットが観られて嬉しい反面、あれ削ったのかあれは残しておいてほしかったここは微妙に変えたなとか細かい不満が残ったのも、これは抗いようのない事実なのでした。
一番の不満は「アイ・オブ・ザ・タイガー」をあそこに持ってくるくらいなら、カットしちゃってもよくなくない?ってところ。
あとはロッキーJrの出演シーンが限りなくカットされてたねぇ。ラストの試合のシーンのJrの出演シーン、全カットだった。あれは結構びっくりした。
ただ本当にメインのキャラクターの掘り下げはオリジナルより数段増していて、やはりこれはこれであり、といわざるを得ない。
挿入歌「Hearts on Fire」のところはオリジナルと同じく大興奮。
こんなことはついぞなかったのだが、ロッキーと一緒に「ドラゴォォォ！」って雄叫びをあげそうになっちゃったよ。
これこそ大画面大音響の効果ですな。
劇場にて。22.09.15
2022#013
