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GINAGINA ぎなぎなの10000lyfhのレビュー・感想・評価

GINAGINA ぎなぎな(2022年製作の映画)
2.0
主演男優が撮影中に事故で負傷し、損害賠償を持ちかけられる自主映画監督の中年男性と、意欲が宙ぶらりんとなったスタッフ、思わせぶりに金銭的援助を申し出る同窓の女性、離婚を前に妊娠した娘らとの人間模様。張り巡らされた未回収伏線(女性同窓生の発言「これは復讐」、娘が言及した夫に関する秘密、入院中の男優への差し入れの社交ダンス雑誌)や、よくわからないモブキャラ(河川敷のサッカーファミリーや、電車の中の奇妙な風貌の人)が醸成するもやっとしたムードにより、メインテーマと思われるミッドライフクライシスが、効果的に可視化されている(意図的に 30分以上 1時間以下の中編にしたのかと思わされるほど、尺もその点で効果的)。そこに全力をかけた映画で、観た私にもほぼ、もやっとした印象だけが残った。ネガティヴに言うと、大抵の映画には良くも悪くもある、観る前と後での、受容側の変化を引き起こすものが、本作にはなかった。また、個人的趣味の問題だが、テーマ曲の女性ヴォーカルが無理
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