あのジジババスラッシャー「X」の前日譚！ババアの方のパールの若かりし頃、どうしてああなっちまったのか、スターを夢見る子が闇堕ちするまでの話！
「X」自体別に、という感じで、この前日譚がどういうふうな作品なるのかもそこまで興味なく、失礼ながらそんな魅力的な作品ではないかも、と思ってたら中々評判良かったのでU-NEXT先行で見てみたら...やるじゃねえか。これは３部作でキッチリ見せに来る作品だったんですね。なんなら「X」より怖え、鳥肌立ったのは久しぶりだ。何が怖え、てミアゴスが怖え。この子完璧に自分がどう見えているか、見せられているか、をわかってる、というか。恐らく米映画界最狂女優なのではなかろうか。とにかく圧倒され、そして、おろし金みたいなもので見る側の精神をズタズタにしてくるような演技。ラスト、夢に出るよ。こええよお、宣材写真とか綺麗な方なのに。
パールのパーソナリティも非常に悲劇的で、闇側の人間が抱える理由みたいなものが明確すぎて、少しでも日々生きてる中で内面の苦しみを抱えている人は「わかる、わかるよ」となってしまう危うさはジョーカーに匹敵するものがあります。だからといってすぐに人をあやめてはワニの餌にするのはやめましょう、癖になっちゃうからね。という教本として見るのが正しいかな。
そしてちゃんと「X」を見返すと、しっかり「X」側に伏線が張られてるのね。ダイジェストで見返してしまった。そして最後は「X」のヒロインにバトンが渡されて、それもミアゴスじゃねえか！だからおっかねえんだってこの子！見るけどね！ごめんね、おもしれえ！
