C級スリラー(ホラー)をレビューする、Scavengerシリーズ第21 界。原題「An English Haunting」直訳すると英国の祟り。イギリス映画で心霊現象を語る作品は意外と珍しい。AmazonPrimeVideoで0円鑑賞。

事故物件と言えば日本では大島てるが第一人者。日本では心理的瑕疵物件と言い、アメリカの都市伝説ではLizzie Borden事件。レビュー済「モンスターズ 悪魔の復讐」Chloë SevignyとKristen Stewart豪華スター共演のサイコ・スリラー。京都で心理瑕疵を判定する友人が居るのですが、彼曰く事故物件に外国人が住んでも何も感じないそうです(笑)。日本やアメリカは事故物件に「遭えて」住む事は有りませんが、例外はイギリス。Haunted houseはイギリス英語ですが、事故物件も高値で取引される。

イギリス映画では珍しいオカルトですが、相変わらず彩度の低い画調、超自然現象をゴシックな雰囲気で1960年代を舞台に描く。プロットは地味だけど本作は監督の人選が間違ってる。「死霊館」は私のマエストロ、James Wan監督のセンスが有ってこそ。苦言を呈したいが、本作は監督自ら制作と製作を兼ねるので文句は言えない。

Charlie Steeds監督。C級を下回るZ級ホラー映画で一部のマニアにはお馴染み。私は初見山だが、有名なのは新作「KKKをぶっ飛ばせ！」だろうが、「ブラッドムーン」「ウィンタースキン」「カニバル・レザーフェイス」ドレとは言わないが中古DVDがブックオフで100円で販売される人気振り(笑)。基本的に血がドバドバ出れば満足な人。

前作「Vampire Virus」若い女性がセックスで致命的なウイルスに感染して吸血鬼に。小学生でも書かない脚本だが、DVDの売り上げが悪かったのか、スポンサーに怒られたのか、本作は不慣れな「静の演出」、勝手が違うのか演出が淡々と薄味で一本調子。「血」の出番も少なく死人も中々出ない。監督のフラストレーションを感じる作品も中々無い(笑)。

英国らしいのは悪霊？のお姿。全身が白塗りでイギリス人が感じる幽霊のイメージに割と近い。ポルターガイストを最初に発見したのがイギリスと言う位、彼らは幽霊と紳士に向き合う(笑)。風呂上がりの白塗りも中々のインパクト、アメリカの様に驚かす訳でも無く佇むだけだが、舌を出して愛嬌を振り撒くとか、観てる方も何だか楽しくなるから摩訶不思議。嫌いじゃないです、イギリスの幽霊。

イギリスのホラーはアメリカと違い「怖さ」求めない。その代わり「祟り」魔術とか館の歴史が関わるのは英国らしい。最後に車に乗ってる人物に注目、ラストのキレは良かったので最後まで観ればソレなりに満足かも。Adrien Brody主演「心霊ドクターと消された記憶」ナリ損ねって感じですが、苦手ジャンルにトライした監督の心意気は買いたい。

正統派英国風ゴシック様式。上品で怖くないホラーをお探しなら、暇潰しに為るかも。

お？
Filmarksさんでの評価は低いな。
予想に反して案外面白かったけどなぁ。

古い作りの洋館、死にかけロン毛の爺さん、チラチラ見せる不気味な影、不可思議なポルターガイスト現象。
これらが詰め込まれてるだけで合格点ですよ🙆

ストーリーもしっかりしていて、伏線回収の終盤から盛り上がって、ドキハラのクライマックス。
そして、オチがついてからのラストシーンに震え、一気に評価が上がりました。

ジト〜っとした怖さもあっていいのですが、ジャンプスケアも多用してますので、苦手な人は要注意です。

それと、屋敷モノ特有の“画面の暗さ”は本作でもかなり見受けられます。
夜シーンの部屋や地下室シーンなんて、マジでよくわからないです😞
夜ぐらい部屋の電気点けろよ😑

なにはともあれ、ちょっと得した拾い物作品でした🤗

💻 ゴシック・サイコ・ホラー
監督・脚本：チャーリー・スティーズ

彼はこの家にずっといる…。不可解な超常現象が迫りくるサイコ・ホラー。

祖父の世話のため、人里離れた屋敷に移り住んだブレイク。ある晩、悪夢にうなされて目覚めた彼は、祖父の部屋で誰かが話す声を聞き、部屋へ入る。だが、そこには寝たきりの祖父の姿のみ。その日のことを不審に思ったブレイクが屋敷の中を調べ始めると…。

U-NEXTにて鑑賞。
人里離れた広大な土地にある古い洋館クレモント邸。
意識不明で寝たきりの祖父オーブリーの世話をするために母マーゴットと移り住むことになった青年ブレイク。
愛情を受けずに育った母は不愉快そうに愚痴をこぼす。
その夜、祖父の部屋から声を聞いたブレイク。だが、部屋には寝たきりの祖父のみ。だが、何者かの気配が・・・てな物語。

もう家の見た目がすでにヘルハウス！怖いって！！
その屋敷は陰気で、古びた部屋にある家具は埃まみれ、暗くて長い廊下といいゴシック・ホラーの雰囲気が漂いまくり。
祖父の部屋から話し声が聞こえるが誰もいなかったり、屋敷の窓を見ると、見知らぬ人が現れては消えたり、ブレイクのバイオリンが壊されていたりと奇妙で不可解なことが起き始める。

ある日、屋敷から逃げ出したという使用人アンに出会う。
事情を聞くと祖父が話していたのを聞いたという。
ブレイクも祖父が誰かと会話をしていたことを話すと、彼女はそれはジェイコブだと告げる。ジェイコブとは一体誰なのか？

ジメジメとした陰鬱な雰囲気は良かった。
ポルターガイスト現象が起きたり、ジャンプスケアがあったりしてビビらせてくる。アンもジェイコブも実は・・・。
いかにもイギリス的な上品なゴシック感のある作品。
悪魔崇拝の下りがあるが怖くなかったし、ジェイコブやアンの話も特に驚きがなく「あー、そうなんだ」って感じだった。
殺害シーンもあるわけでもなく、何を伝えたかったのかが謎。
“サイコ・ホラー”とあるが、サイコっぷりは感じられず。
終盤の白塗り3人組は何なん？コスプレに見えた（笑）
英国ホラーってイマイチなのが多い？気のせいかな？
雰囲気は良かったが、物足りない。もっと何か欲しかったな。

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