akihiko810

バルド、偽りの記録と一握りの真実のakihiko810のレビュー・感想・評価

3.6
メキシコ映画。
アレハンドロ・G・イニャリトゥ監督(『バベル』『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』)

ロサンゼルスを拠点に活動する、メキシコの著名なジャーナリスト兼ドキュメンタリー映画製作者のシルベリオは、権威ある国際的な賞の受賞が決まったことで母国への帰郷を迫られ、メキシコへと旅立つ。まさかこの何でもない旅行をきっかけに、生きる意味すら見失うことになろうとは知らずに―――。

いやー、これは漫画作品だったら楽しめたんだろうけど、映像(しかも実写)でやられちゃうとそんなに楽しめない。
『バードマン』は大好きなので、そんな感じの作品かと思い視聴したのだが、実際は監督自身の内面を映像化した、フェリーニの「8 1/2」的作品の系譜に連なる作品だった。
現実と夢がごちゃまぜになったような奇妙な映像と、通底する虚無感あふれるブラックユーモアは見所だが、作品として面白いかというと、そこまでは…という感じ。
メキシコの歴史的背景をしらないと理解できない場面も多いので、解説サイトが役に立った。
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