やまもとしょういち

ボーンズ アンド オールのやまもとしょういちのレビュー・感想・評価

ボーンズ アンド オール(2022年製作の映画)
4.3
試写にて。感情的な反応としては酷く混乱させられ、ある部分で決して快くない気持ちにさせられているにも関わらず、この映画作品を目の当たりにできた喜びは計り知れない。安易な共感や理解など、すべてビリビリに引き裂かれ、霧散させられるような「絶対的な他者」がこの映画には存在していて、わかったようなふりをしてこの時代を生きている私は徹底的に打ちのめされてしまった。

なにかしらの犠牲を承知のうえで、それでもこの映画を作り上げた監督、そしてチームの映画を信じる心に勇気をもらったような気がした。