しんご

リーサル・ウェポンのしんごのレビュー・感想・評価

リーサル・ウェポン(1987年製作の映画)
4.0
数多くのバディ物の中でも恐らく五指に入るほどの良作。公開から約20年後にドラマとしてリメイクされている点からも、本作が時代を越えて愛されていることが窺われますね。

この映画はやはりリッグスとマータフの明確なキャラ設定があるからこそ名作になったんだと思う。妻を亡くしたショックから自殺用の弾丸を持ち歩き死に急ぐ様な捜査を続けるリッグス。そんな無軌道なリッグスの歯止め役を命じられた穏健派マイホームパパのマータフ。マータフは孤独なリッグスを家に招いて食事をしたりボートで語らったりする訳なんだけど、この交流でリッグスがまた生き甲斐を取り戻していくサイドストーリーが観客の胸を熱くさせるね。

そんな2人の交流ストーリーを絡めつつメインのアクションも当然に観応えあり。今観ても凄いと思うのは、リッグスとマータフが事情聴取に赴いた相手の家が爆発するシークエンス。2人が家に近づいて玄関のちょっと前辺りでその一軒家が丸ごと吹っ飛ぶんだけど、こんな危険なシーンは最近でもなかなかお目にかかれない。爆発するって分かってる家のギリギリまで近づくってどれだけ命知らずなスタントだよ。

「お前は会った人間を全員殺すのか?」と呆れ果てるマータフに対し「アンタはまだ殺してないぜ」とリッグスが返答するシーンと、これまたリッグスが鼻歌混じりに射撃の的に銃弾でスマイルマークを空けるシーンも好き。

これより続編が3作製作されたけど、ベストはやはりこれですね。
しんご

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