「シン・ゴジラ」(16)と比較して思うのは、本作は日本版アルマゲドンもしくはインデペンデンス・デイの側面が強かったなという点。ストーリー展開や登場人物の描写(特に、佐々木蔵之介演じる秋津船長)がハリウッドぽいなと思っていたところ、やっぱり海外で大ヒットしたのは納得。日本人の自分としてはシン・ゴジラの方が好みではあった。
山崎監督お得意のVFXで表現されるゴジラは「どうにもできない終戦後の脅威」としてその恐ろしさが存分に発揮されていて、今までのゴジラの中でもかなりよかった。近接してるゴジラに機雷に放り込むシーンは「ジョーズ」(75)のシークエンスを彷彿させたし、あのシーンが個人的には一番怖かった。
「そんなバカな(笑)」という後半のご都合主義もありつつ、エンタメ作品としてはたっぷり楽しめる作品だった。にしても、最近のゴジラはあの手のエンディングが好きなのかな。