しんご

ミッション:インポッシブル ローグ・ネイションのしんごのレビュー・感想・評価

4.0
再鑑賞。アクション目白押しの「デッドレコニング」に比べ、仲間と連携するスパイ映画としての醍醐味はこちらの方が勝っており、個人的にミッションシリーズでは本作が一番面白いかなという所感。

前菜からサーロインステーキを無理やり口の中に入れられるかの様な濃すぎるオープニングシーンはこのシリーズの中でも屈指の出来栄えかと。中学英語で前置詞を学んだ時、「on」は「〜の上に」ではなく、厳密には「物体に接着している状態」だよと教師に言われて混乱したのもこのオープニングを見れば意味が一発で理解可能に。「How did you get in the plane」(どうやって飛行機に乗ったんだ?)というベンジーに対し、「Not in the plane! I'm on the plane!」(中じゃない、機体に掴まってる!)と叫ぶイーサンはニューホライズンより遥かに活きた英語を教えてくれた。

IMFが解体する、という衝撃の冒頭からイルサ初登場により怒涛の様に繰り広げられるシンジケート、そしてイギリス、アメリカとの攻防戦はまさに王道のスパイ映画で、アクション・心理戦コンボの騙し合いが痛快過ぎる。そして、最後の華麗なるオチで締める131分。最近の長尺のミッションシリーズもいいけど、これくらいのタイト感の方が個人的には見やすい。
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