このレビューはネタバレを含みます
精肉店の夫婦が主人公。店は経営難+ヴィーガンによる襲撃で追い込まれ、夫婦仲もほとんど冷め切っていた。
しかしそんなある日、ひょんな事から手に入れたヴィーガンの人肉を妻の手違いから客に提供すると、この肉が評判となってしまい店は大繁盛する。しかし一人分の人肉の量などたかが知れている。どうしよう、このままだと人肉はいずれ底をつき、客も離れて行ってしまう…。そうだ。人狩りいこうぜ!
かなりイカれた話だけど面白かった。最初にヴィーガンを轢き殺した時の「肉食ってないから身体が弱いんだ」みたいなブラックユーモアとか、ストーリーが進むごとに段々と狩人のようになっていく夫婦の様子が最高。
倫理観が歪んでいった夫婦は最終的にもう完全な肉食獣のようになっていたけど、考えようによっちゃあヴィーガンよりもずっと本質的に自然と調和していたのではないかな?自分たちの生活のために自分たちの手で獲物をとり、喰らう。…素晴らしいじゃないですか()