特濃ミルク

世界残酷物語の特濃ミルクのネタバレレビュー・内容・結末

世界残酷物語(1962年製作の映画)
3.3

このレビューはネタバレを含みます

 なんじゃこれ…。
 一応、世界中の奇習や残酷な風習を「リアルな姿のまま」カメラに収めたドキュメンタリーという体になっているが…もちろんヤラセ込みでしょうね。どこまでがリアルなのか…。
 なんか進撃の巨人のピクシス司令が言ったセリフ「効果的に嘘をつく方法を知っとるか?嘘の中に時折真実を交えて喋る事じゃ」というのを思い出すな。もちろん中には実在する風習もあるんだろうが、それもほとんどがザコシ的誇張で大袈裟に描かれているんだろうから、そこまでのめりこめず…、まあつまりこの映画は見世物的なフィクションとして捉えて、距離を取って楽しめばいいんだろうね。
 色んな衝撃的な映像があったなぁ。豚を次々と撲殺したり、虫をむしゃむしゃ食べる食通達だったり、お祭りの時に脚をガラス入りコルクで叩いて血を流したり、放射能のせいで(?)方向感覚を失ったウミガメの死骸だったり……。
 個人的には東南アジア?の食用の蛇をその場で捌く映像がツボったな。あまりにも手慣れたスピード感もそうだけど、あのファスナー開く時みたいな音があっけなくて好き。
 本当に色んな意味で線引きが難しい作品だが、仮にこれが100%ヤラセでも、それはそれでヤコペッティはすごいと思う。もちろん今じゃ作れねーよ。
特濃ミルク

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