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ヴィーガンズ・ハムのkirioのレビュー・感想・評価

ヴィーガンズ・ハム(2021年製作の映画)
3.6
モラルやコンプラを逆手に取った今っぽいインテリ映画、かと思いきやわりと純粋なブラックコメディだった

テーマや問題意識する云々より、思いついてしまった悪魔のアイディアで、どこまで遊ぶかを突き詰める姿勢だった
ヴィーガンだろうが、肉屋だろうが、関係なく、どちらにも、悪の要素があるので、見進める方としても心配せずに見られたりはする

のっけから、豚だろうが、人だろうが肉は肉、と割り切った演出が印象的で
動物を使っての語り口なんかは、スムーズな運びで騙されてしまう

彼らが狂気に陥るカタルシスも特になく、かと言って突っ込んで深読みする余地も特になく
尺の長さやラストの立ち回りなんかはの、簡潔さは今の映画かもしれない
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