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インファナル・アフェアII 無間序曲のkirioのレビュー・感想・評価

4.6
シリーズ第二弾にして、前日談
寡黙にシリアスな一作目に対して、情感たっぷりのウェットなシリーズになっている
前作に勝るとも劣らぬ熱量で畳み掛ける本作にファンがいるのも納得

STORY
警察とマフィア、互いに潜入するヤンとラウの若き苦悩を描く。そして、2人のボスであるウォン警部と若頭のサムの関係も明かされていく。

香港返還をバックに光と闇の奇妙な絆が交錯する。ヤンとラウの若さ故の甘さみたいなものも交えつつ、それを仕組んだ大人たちにも揺らぎがあるのが面白い

やはりオリジナルキャストの2人が出てこない華の弱さもある
だが、ラウとヤンの側から見れば後付け的のような設定も、泣きに持っていけるパワーとロジックがある
ウェットではあるものの、前作以上に演出も詰まり、音楽、映像、ストーリー共に、一大叙事詩のようなドラマが魅力だった。
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