ふと前にテレビで見たバッタの習性を思い出しました。バッタは1匹だとおとなしくて用心深い性格ですが(孤独相)、集団になると攻撃的になって見た目も黒く変わるそうです(群生相)。
関東大震災から100年。当時こんなことが起きているとは知りませんでした。
期待していた分、前半は思ったより退屈で眠気が襲いましたが、地震が起きてからの展開が凄まじく、あれよあれよと不穏な空気に。事件が起きるあの場面は本当に恐ろしかったです。
沼部(瑛太)率いる薬売りと自警団の攻防は緊張感があり、見ていて心揺さぶられまくりでした。
「余計なこと言うなよーーー」と思う場面が多く、特に自警団のボス(水道橋博士)には怒りを覚えました。水道橋博士の演技は初めて見ましたがハマり役でした。
沼部も最後のあの一言が無ければ結果は違ったかもしれませんが、言わずにはいられなかったのでしょう。
危機的な状況で人は集団になると、こんなにも凶暴で残虐なことができてしまうのですね。
100年前の事件ですが、現代の私たちにも他人事ではなく世界情勢次第で同じようなことが起きてもおかしくないと思いました。