キャストの演技が良い！！
磯村優斗はだいぶ好きな俳優という贔屓もあり、いつも通りに安定して良かったが、東野絢香というおそらくお初の女優の演技が素晴らしかった。吾郎ちゃんの頭の固い検事役も良かった。そして、ガッキー。あなた、完全に名女優でした。民法でたびたび映っていた可愛いガッキーは1mmも存在せず、闇を漏らしながら悶々としている様は、マジでヤバい人間のそれでした。
朝井リョウの小説は映像化されても面白い作品が多いが、やっぱりなかなか原作を越えられないので、原作はこれから読む予定。だが、クライマックスでそこまで大きな盛り上がりなく、派手な救いもなく、静かにエンディングが訪れる流れは、小説に沿っているのかわからないが、後味を残す子気味の良い幕引きだった。
ただ、この映画だけを観た所感では、正しい欲、というより、生きるための欲、の生欲の方がマッチしている気がした。おそらく、朝井リョウ原作を読んだら、正しい欲感を強く感じるんじゃないかと期待している。
