これまでも、これからも、星に願いを。
夢を叶えるディズニーの、100周年にピッタリのテーマ。主題が完全に「星に願いを」であり、まさに集大成であると言える。
ストーリー全体は、メディアによる情報の隠匿という、現代の問題とパラレルなものであり、単なるファンタジーでは無い。願いの喪失は同時に、権力への完全な従属を意味し、サイレントマジョリティーたる民衆が形成された。ロサスは、与えられる情報の恣意性に無自覚で、異を唱えようとしない、現代の人々の縮図として描かれる。最終的には勧善懲悪のよくある商業映画的なそれに迎合したが、インスタントに消費されるべきではない、確かなメッセージ性をはらんでいた。
エンドクレジットの音楽が最高にディズニー。本編を通して、音楽が本当に良い。映画館で観るべき作品だなぁと。
生田さんの吹替え、良かった。福山さんもハマってた。山寺先生はもはや言うことなし。テーマもキャストも、その全てが、100周年に相応しい、記念碑的な作品になった。
映像0.8,音声1,ストーリー0.7,俳優0.8,その他0.2