田島史也

すべての夜を思いだすの田島史也のレビュー・感想・評価

すべての夜を思いだす(2022年製作の映画)
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何も思い出せない。

ごめんなさい。睡眠不足もあったのだろうけど、それ以上にゆったりと展開される物語に眠気を誘われました。

冒頭の場面から風景のみの「空(から)のショット」が連続し、セリフも登場せず、本作の世界観を悟った頃には、既に眠気に包まれていました。

寝てしまった言い訳はこれくらいにして、しかしひとつ確かなことは、本作は連続されたショットによる物語を楽しむというよりも、都心の郊外にあるニュータウンという、相対的にゆったりとした時間が流れる空間に身を委ねる作品であるということだ。何かを物語るのだとしたら不自然なほど冗長なショットの切り取り方が散見された。自転車の鍵を閉めるシーンとか、結構もたついてたけどokテイクなんだと驚いた。そういう映画としては不自然な間も、映画の外の世界には溢れているし、そういう意味で、本作は映画的映画とは一線を画すのだろうと思う。

結局、物語の顛末は追えずじまいとなったが、世界観を楽しむという意味において、ゆったりと流れる時間の中で自らもゆったりと眠ってしまったというのはある意味正解なのかな、と先の2時間を正当化する試みにふけっています。


評価はできません。いつか改めて観たときに評価します。
田島史也

田島史也