パピヨン

オレンジ・ランプのパピヨンのレビュー・感想・評価

オレンジ・ランプ(2023年製作の映画)
3.9
公私ともに順風満帆と思われていた晃一(和田正人)でしたが、39歳で「若年性アルツハイマー型認知症」と診断され、妻の真央(貫地谷しほり)共々狼狽えるのですが····。
このての社会派映画は、「こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話」での筋ジストロフィー患者とボランティア、「痛くない死に方」での末期癌患者と在宅医等々、当事者以外の私達には未知の世界ですね。しかし、いつ誰がその当事者となるのかは?だから知りたいし、知っておきたい。看護や介護はするもされるも高確率で当事者となりますからね。
そして商業映画なのだから、そこにエンタテインメントの要素がプラスされることも当然だし、その辺りのバランスが成功の鍵かもですね。ただ自分は、視野を拡げてくれることが何よりと思ってますから、本作品と上記二作品は立派な肥やしとなりました。
また本作品では、若年性アルツハイマー型認知症と診断された晃一本人より、真央や二人の娘や友人達や、職場の仲間や上司等々周りの人々の変化、成長に比重が置かれておりました。そこがいいし有益かと思われます。
余談ですが、貫地谷しほりさんが吹替えを演じておられる、NHK総合「アストリッドとラファエル文書係の事件録」にはドップリとハマってます!
パピヨン

パピヨン