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イグジステンズのslowのレビュー・感想・評価

イグジステンズ(1999年製作の映画)
2.9
二人はゲームの世界へ…
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この作品はゲームに対する
悪意を込めた映画だと感じた。
冒頭は教会らしき場所で
瞑想にひたりながら、
ゲームをプレイする模様は
宗教に取り憑かれた信者に見えて
ゲーム世界も彼らがいる
現実世界と「全く一緒」なのに
"生"を感じさせない
無機質な空気感が漂い,
RPGのゲームなどでよくある
会話での"待機モード"も
実写で表現すると
こんなに不気味になのかΣ(゜Д゜)
と改めて考えると
ゾッとする光景なんだと
気づかされた…w

"現実のようで現実ではない"

そんなゲームが持つ気味悪さが
巧みに表現されている。
主人公らがゲームキャラを
演じるうちに「自分」という
概念さえも無くしてしまうような
危うさも描かれており,
ラストも不安を煽る皮肉な
終わり方で恐かった( ノД`)…

映画としては地味で静かだし,
盛り上がりに欠けるけど…
今後リアルに進化するゲームが、
いずれなりそうな危険を説いた
メッセージ性の強い作品なので
世にも奇妙な物語と思えば納得♪

オススメは出来ないけど
ゲームに対しての考えが
変わる映画なので興味ある方は
奇妙なゲーム世界をご堪能あれ…♪
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