出たよ!センスのない邦版ポスターキャッチコピー笑!しかもこのキービジュアルなに?こんなシーンねえけど。いや、正確にはあるっちゃあるけど。あるけどさ!
未鑑賞の方はこの画を覚えておいて。鑑賞済みの人は思い出して。確かにエヴァ・グリーンのこの構図この色この表情のシーンはある。だが、この画には大嘘がある。
元々特報映像などは多少の嘘というか誇張表現やネタバレ映像は規約として許されてはいる様だけれど、なんぞねこのポスターアート。あとキャッチコピー。臭いよ臭すぎるよ。
とまあ作品自体の外側の話はこの辺にしておいて、ロルカン・フィネガンの監督作はビバリウムを通らずにノセボに来てしまったわけだが、どうやらこちらの方が入門者向けらしい。
最初に述べておくと、スーパー面白いわけでもスーパーつまらないわけでもない、しかし何故か嫌いにもなれない。かと言って別に好きじゃねえしな。なんで妙に印象に残るんだろ。という感じの映画。当然あくまで個人の感想だが。
タイトルの意味が分かると面白味が増すかもしれないけれど、それでしか面白みを増せないというのもいかがなもんなんでしょうね。
プラセボの逆で、否定的な思い込みによる副作用をもたらす偽薬の意味がある様だが、転じてネガティブな思い込みによる悪い事態も指しているのだろうとは読み取れる。そう考えると全員思い込みと決め付けで不幸に陥ってると言えなくもない。
そもそもファストファッションの闇への警鐘みたいなモチーフもただそう思わされているだけでただバカにしているだけなのかもしれない。
ここんとこサンクスギビングの暴徒化したユーザーやら今作のファストファッションの裏側やら世相を分かりやすく揶揄している作品によく出会うな。
タイトルの見せ方が超かっこよかったので期待していたが、中盤までの雰囲気で見せるおどろおどろしさが終盤の大仰なよく言えば贅沢な怖がらせ方で興醒め。久々にエンドロールを無視して帰ったのであった。
ビバリウムで口直しだ!