さうすぽー

M3GAN/ミーガンのさうすぽーのレビュー・感想・評価

M3GAN/ミーガン(2023年製作の映画)
4.4
自己満足点 87点

「ロボットは、人間に近づけ過ぎると怖い。」
今作を観た後の結論はこれです。

ホラーではありますが、SFホラーとヒューマンドラマを上手くブレンドされて面白いです!

SFとしては、ロボットやAIの暴走という内容は正直ありふれたジャンルではあります。
ただ、今回のロボットは子供と友達や家族のように接する、劇中では「ミーガン」と称する女の子型ヒューマノイド・ロボット。そのミーガンのデザインそのものがあまりにも人間に似ていて秀逸です。そのあまりにも人間に似すぎてる所は可愛さも醸し出しつつ結構不気味です。
不気味だからこそ、暴走していく様を観ると怖くなるしホラーとして面白いです。


また、ヒューマンドラマとしても秀逸です。
「ミーガン」と接する事になった少女ケイディは事故で両親を亡くし、引き取った叔母のジェマどのように関係性も(序盤は)上手くいかなかった事でお世話型ロボットに没頭する。そうなる事で家族や友達の関係性から切り離される危うさ、それに伴う混乱等、上述した通り怖さと危険さを考えさせられます。

また、ロボット作りに徹しすぎて全然親として不適格だったジェマがロボットを通じて次第にケイディの親として目覚めていく様も感動します。


実際のミーガンの殺人シーンは正直不自然で良くも悪くも面白おかしくなってる等の欠点があったり、もう少し残虐さを加えてR15指定くらいにしても良かった気もしますが、正直あまり気にならないほど映画に引き込まれました。