さうすぽー

マイティ・ソー ダーク・ワールドのさうすぽーのレビュー・感想・評価

2.1
自己満足点 41点

マイティ・ソーの2作目ですが、今のところ「マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)」の中でワースト作品です。


理由は単純です。本当につまらない。

ソーという奇想天外でかつ強すぎるキャラクターに対してやたらとシリアスにしてしまうと面白くなくなる事が今作でよく理解出来ます。
これは次作の「バトルロイヤル」が成功した理由にも当てはまります。そもそも神話の世界観で現実離れしてるのに、「キャプテン・アメリカ」シリーズのようなトーンにしたらやはり面白くないです。

なおかつ敵キャラクターも微妙です。
ソーは苦戦してはいますが、本来の実力ではなくエーテルを使った特殊な状態での強さです。加えてアスガルドや地球を滅ぼそうとする動機も描かれないから全然中身も無い。

あと現実世界におけるナタリー・ポートマンの周りの人物達。会話シーン等も全然興味深くないし必要性が感じないです。


ただ反面、ロキに関しては良かったです。
今まで敵として戦ったソーとロキが共闘するまでの経緯が丁寧で理解しやすいし、ロキの心の変遷も好きでした。

あと後にインフィニティストーンの一つと明かされるエーテルについても、その強力さと怖さを体感していて良かったです。


ハリウッド大作としてはこれ以上に面白くない映画も数多く観てきましたが、これを当時のマーベル映画として考えるとだいぶ問題のある作品だったと思います。